Java ランタイム環境(JRE)の設定


eclipse ではJRE(Java Runtime Environment)を複数登録して、Java プログラムの実行に用いるJRE を切り替えることが可能です。以下にJRE の設定方法を説明します。




eclipse で自動検出されるJRE について


JRE の設定は、[ウィンドウ]-[設定]の[Java]-[インストール済みのJRE]で行います。
初期状態は、デフォルトでは、ワークベンチの実行に使用されるJREが設定されます。なお、eclipseの起動時に以下のようなコマンド・プロンプトより、明示的に指定して実行することも可能です。

>eclipse.exe –vm C:\Program Files\Java\jdk1.5.0_07\bin\javaw.




JRE の登録


[ウィンドウ]-[設定]の[Java]-[インストール済みのJRE]でインストール済みJRE が表示されます。このウィンドウで新規JRE の「追加」、登録済みJRE の「編集」、登録済みJRE の「削除」の作業が可能です。ここでは追加方法を説明します。







[追加]ボタンをクリックすると「JRE の追加」ウィンドウが起動されます。
Tab. 3-1 を参考に各項目を設定します。










例として、JDK1.5 を登録する場合の設定を示します。「C:¥Program Files¥Java¥jdk1.5.0_07」にJDK がインストールされていることを前提とします。

図 : 追加するJREの設定




JRE を設定した場合、Javadoc やソースはデフォルトのものが設定されます。デフォルトのもの以外を利用したい場合は、JRE システム・ライブラリー欄から、変更対象のJavadoc やソースを選択し、[Javadoc ロケーション]、[ソース添付]ボタンから編集します。以下のような画面が開き、ライブラリー毎にJavadoc やソースを変更することができます。


図 : Javadocの変更




図 : ソースの変更




[補足]
・ Javadoc の指定を行うことで、コード編集中にJavadoc 参照が可能になります。参照方法は[操作編]を参照してください。
・ JAR ファイルにソースを添付することで、デバッグ時にトレースが可能になります。ソース添付後の、トレース参照方法に関しては[操作編]を参照してください。


JRE の入力が完了したら[OK]ボタンをクリックします。以下のようにJRE が追加されたことが確認できます。


図 : ソースの変更







デフォルトJRE の設定


デフォルトJRE は、[ウィンドウ]-[設定]の[Java]-[インストール済みJRE]で表示されるJREリスト中の、先頭のチェックボックスで切り替えることができます。


図 : デフォルトJREの設定



この設定は、新規Java プロジェクト作成時のデフォルトJRE として適用されます。プロジェクト毎にJRE を変更したい場合は、新規Java プロジェクト作成時にJRE を個別に指定するか、プロジェクト作成後にプロジェクトのプロパティ画面で変更をします。

新規Java プロジェクト作成時にJRE を個別に指定する場合は、新規Java プロジェクト生成時の[Java プロジェクトを作成します。]画面の「JRE」欄で[プロジェクト固有のJRE を使用]にチェックを入力し、任意のJRE を選択します。


図 : 新規Java プロジェクト作成時にJRE を個別に指定




プロジェクト作成後に、プロジェクトのプロパティ画面で変更を行う場合は、パッケージエクスプローラービューより、プロジェクトを選択し、右クリックのメニューより[プロパティ]を選択します。プロパティ画面の左ペインより[Java のビルドパス]を選択し、[ライブラリー]タブの[JRE システムライブラリー]の設定をライブラリーの編集画面で任意のJRE に変更します。



図 : プロジェクトのプロパティ画面で変更




(クリックすると拡大します。)