ソースコードの折りたたみ
メソッド・コメント等をエディター上で折りたたむことにより、内容を非表示にすることができます。開発中の参照頻度の低いソースコードを折りたたむことで、ソースコードの可読性を向上させることができます。折りたたみは、エディター画面上で各メソッド・コメント等の左側にあるボタンをクリックし
て実行します。

折りたたまれたソースコードは右側に折りたたんだ内容の1 行目と[…]が表示されます。
折りたたみを解除するには、左側にある ボタンをクリックします。

ブックマーク機能
ブックマーク機能を用いることにより、ソースの特定箇所にマーキングを行うことができます。ブックマークを追加する場合は、ソースエディターの左側のバーを右クリックして、[ブックマークの追加]を選択します。

マークがエディタ上に追加されます。また、追加したブックマークの一覧を表示する場合は、メニューの [ウィンドウ]−[ビューの表示]−[その他]から[一般]−[ブックマーク]を選択することにより表示することができます。項目をクリックするとエディターの該当行にカーソルが移動します。

タスク機能
タスク機能を用いることにより、ソースコード上で問題のある箇所、後にコードを追加する必要がある箇所等を、タスクとして一覧管理することができます。タスクを追加する場合は、ソースエディターの左側のバーを右クリックして、[タスクの追加]を選択します。

[新規タスク]ダイアログでタスクの記述、優先順位を指定することができます。

また、ソースのコメント中に以下のようなタグを記述しておくことでも、タスクを追加することができます。
タスク一覧を表示する場合は、メニューの[ウィンドウ]−[ビューの表示]−[その他]から[一般]−[タスク]を選択することにより、表示することができます。タスク一覧でタスクをクリックすると、エディターの該当行にカーソルが移動します。また、タスクにチェックを入れ、右クリックで[完了タスクの削除]を選択することにより、チェックを入れたタスクを全て削除することができます※。

注※ eclipse3.2(2006 年6 月30 日リリース版)では、「TODO」コメントでタスクを追加した場合、タスクビューで「完了マーク」欄および「優先度」欄が正常に機能しません。
テンプレート機能
ソースコード中でよく利用する式やコメントなどをテンプレートとして登録しておくことにより、コンテンツ・アシスト機能を利用して容易に記述することができます。
テンプレートの設定は、設定画面の[Java]−[エディター]−[テンプレート]で行います。

(クリックすると拡大します。)
新規にテンプレートを作成する場合は、[新規]ボタンをクリックして [新規テンプレート]ダイアログを表示します。ここで、[名前]にテンプレートの名前、[記述]にテンプレートの主旨を指定します。
[コンテキスト]は、通常のJava コードでテンプレートを使用する場合は「java」を、JavaDoc コメントで使用する場合は「javadoc」を指定します。[パターン]のテキストフィールドにてテンプレートパターンを設定します。
パターンには下記の例に示す定義済みの変数を利用することができます。

例として、下図 のように設定します。設定後、[OK]ボタンをクリックします。

追加したテンプレートは、コンテンツ・アシスト(「コンテンツ・アシスト」参照)を使用して挿入します。
上記の例で作成したテンプレートを利用する場合、エディター上で「MyTemplate」と入力してCtrl+Space を実行(コンテンツ・アシスト機能を利用)します。その結果、「MyTemplate」の文字列が、以下のようなコードに変換されます。
System.out.println("Templete Sample!" + "2006/07/07※1" + "|※2"); |
注※1 実際はコード生成時の日付が設定されます。
注※2 ’| ’はコンテンツ・アシスト実行後のカーソル位置です。
変更箇所をリアルタイムに表示(クイック Diff)
クイックDiff は、最新の保存状態からの追加・変更・削除箇所をエディター上にリアルタイムに表示する機能です。
変更状態は以下の図に示すように、コードエディターの左側のバーに色分けして表示されます。デフォルトでは変更点は紫、追加箇所は青、削除箇所は黒で表示されます。
図 : 変更箇所をリアルタイムに表示(クイック Diff) |

色づけされたバーの上で右クリックして表示されるメニューより、変更の取り消し、追加箇所の削除、削除された行の復元が可能です。
クイックDiff 機能におけるバーの色分け等の設定は、設定画面の[一般]−[エディター]−[テキスト・エディター]−[クイックDiff]で行うことができます。
ローカル・ヒストリー
ローカル・ヒストリーは、過去に保存したファイルからの変更箇所の履歴です。ローカル・ヒストリーを利用して、現在編集しているファイルを過去に保存した状態と比較したり、過去の状態に戻したりすることができます。
ローカル・ヒストリーを利用して過去のファイルと比較する場合は、「パッケージ・エクスプローラー」ビューで比較したいファイルを右クリックして、[比較]−[ローカル・ヒストリー]を選択し、「ローカル・ヒストリーとの比較」ダイアログを表示します。ここで、日時をクリックすることにより、その時刻に保存したファイルと現在のワークスペース上のファイルを比較することができます。

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ローカル・ヒストリーを利用して過去のファイルに戻したい場合は、「パッケージ・エクスプローラー」ビューで置換したいファイルを右クリックして、[置換]−[ローカル・ヒストリー]を選択して、「ローカル・ヒストリーからの置換」ダイアログを表示します。ここで、ファイルの保存日時をクリックして[置換]ボタンをクリックすることにより、現在のワークスペース上のファイルを、過去に保存したファイルに置換することができます。

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