デバッガにおけるステップ実行機能
デバッガのブレークポイント・ステップ実行機能を利用することにより、ソースコードの任意の場所でプログラムの実行を中断(ブレーク)して、1 行ずつソースコードを実行する、実行中の変数の値を確認する等が可能です。
(1) ブレークポイントの設定
プレークポイントを設定するためには、ソースコード上の実行を中断したい箇所の左側の、灰色のバーの上をダブルクリックします。ブレークポイントに設定された箇所はマークで確認できます。また、Ctrl+Shift+B
でもブレークポイントの設定が可能です。
ブレークポイントを解除するには、もう一度ダブルクリックするか、Ctrl+Shift+B を実行します。
(2) ブレークさせてステップ実行を行う
ブレークポイントの設定が完了したら、エディター上で右クリックし、メニューから[デバッグ]-[Java アプリケーション]を選択してデバッグ実行を行います。「デバッグ」パースペクティブに切り替わり、プログラムの実行がブレークポイントを設定した箇所で中断して、プレークした行が色づいた状態でエディター上に表示されます。
ブレークした状態で、以下の表に示す各種ステップ実行が実施可能です。
変数・計算結果の参照
ブレーク中の変数の内容は、以下の3 通りの方法で確認することができます。
1. 「変数」ビューで確認 (図A)
2. 変数を選択後、右クリックで[表示]を選択して確認 (Fig. 4-71)
3. 変数を選択後、右クリックで[インスペクション]を選択して確認 (Fig. 4-72)
Java 例外ブレークポイント
特定の例外が発生した場合に、自動的にブレークするようなブレークポイント(Java 例外ブレークポイント)を設定することが可能です。Java 例外ブレークポイントを設定するには、「ブレークポイント」ビューで ボタンをクリックしてJava 例外ブレークポイントの追加画面を表示します。
[例外の選択]でブレークポイントを設定する例外を選択します。次にブレークする場合をチェックボックスで設定します。スローされた例外がキャッチされたところでブレークさせる場合は、[キャッチ]をチェックします。例外がキャッチされない場合にブレークさせる場合、[キャッチされない]をチェックします。デフォルトでは、両方のチェックボックスがチェックされています。
図 : 「Java 例外ブレークポイントの追加」画面 |
条件付きブレークポイント
特定の条件を満たした場合のみ、自動的にブレークするようなブレークポイントを設定することが可能です。このような条件付きのブレークポイントを設定するためには、ブレークポイントの上で右クリックして[ブレークポイント・プロパティー]を選択します。
表示されたダイアログで[共通]を選択して、[条件を使用可能にする]チェックボックスにチェックを入れ、その下のテキストボックスに条件を記述します。また、[次の場合に中断]項目として[条件が
’true’]、[条件値の条件]のいずれかを選択します。
ブレークポイントのグルーピング
ブレークポイントを管理するため、ブレークポイントをグループ化して表示することができます。
ブレークポイントをグループ化して表示するには、「ブレークポイント」ビューの左上にある ボタンをクリックし、ドロップダウンメニューから[グループ]を選択し、表示するグループの単位を選択します。
(クリックすると拡大します。)
ブレークポイントのワーキングセットを作成する方法を以下に示します。
「ブレークポイント」ビューの左上にある ボタンをクリックし、ドロップダウンから[デフォルト・ワーキングセットの選択]を選択します。
図 : [デフォルト・ワーキングセットの選択]メニュー |
[新規]ボタンをクリックします。
[ワーキングセットの名]を入力して、ワーキングセットに追加するブレークポイントをチェックし、
[OK]ボタンをクリックします。
作成したワーキングセットにチェックを入力し、[OK]ボタンをクリックします。
|